法案についての意見募集

政府が提出した
消費税減税法案、
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事業者への影響はこちら
背景

政府から消費税減税法案が提出されました

食料品の物価が上がり続けている

この5年で約26%上昇

食料品の値段は、2020年から2025年までに約26%上がりました。これは、物価全体の上がり方(約12%)を大きく上回っています。

消費者物価指数(2020年=100)
9011013020152016201720182019202020212022202320242025総合 111.9食料 125.890110130201520172019202120232025総合 111.9食料 125.8

※「食料」には外食とお酒を含む。各数値は年平均

国民生活をできるだけ早く支援する

2029年までのつなぎ

政府は、支援金を本格的な形にするまでの「つなぎ」として、2年間に限って食料品の消費税を1%に下げる法案を国会に提出しました(2026年10月9日)。

参考:これまでの経緯 (2025年10月〜)
  1. 2026年1月19日首相が衆議院の解散を表明。食料品の消費税を2年間ゼロにすることを掲げる
  2. 2月8日衆議院選挙
  3. 2月26日社会保障国民会議が始まる。8つの党が参加
  4. 4月レジの会社などへの聞き取り。政府の中で1%の案が出る
  5. 5月〜6月チームみらい案を発表。チームみらい案を見る
  6. 6月26日政府が中間とりまとめの案を示す。財源は赤字国債に頼らず、具体策は年末の予算編成で決めるとした
  7. 7月16日国民会議の実務者会議が、2029年度からの支援金(本格的な形)のもとになる給付について、大筋で合意
  8. 7月22日2年間のつなぎの案(1%と支援金)に、5つの党が反対
  9. 7月29日国民会議が中間とりまとめ。つなぎについては3つの意見を併記し、「具体案について意見の一致には至らなかった」と記す
  10. 7月30日首相が自民党の役員会で、2年間1%とする案でまとめるよう指示
  11. 8月5日政府が基本方針を閣議決定。2027年4月から2年間、1%にする
  12. 9月15日政府が大綱を閣議決定。税率の特例、支援金の枠組み、お店や農家への対応を定める
  13. 10月5日臨時国会が始まる(12月12日まで)
  14. 10月9日政府が法案を閣議決定し、国会に提出

出典:総務省 消費者物価指数/首相官邸 記者会見/内閣官房 社会保障国民会議/基本方針/大綱/内閣官房 第222回国会 提出法案 ほか

どんな法案?

飲食料品の消費税を2年間限定で1%に引き下げ、
働く人へ支援金を配る法案です。

政策1|消費税減税

2年間限定で、飲食料品の消費税を1%に下げる

消費税1%の対象になるもの

1%になる

食料品店で買う食べ物や飲み物、飲食店のテイクアウト、出前、宅配など

8%のまま

新聞の定期購読(週2回以上) など

10%のまま

飲食店の店内での食事、ケータリングの注文、酒類の購入など

なぜ1%、2年間限定なのか?

0%ではなく1%である理由

消費税0%にするとレジの改修に最大〜1年かかるが、消費税1%であれば最大でも5〜6か月と短い期間で済むため。1%であれば2027年4月に間に合います。

2年間限定である理由

今法案の制度は、支援を本格的・恒久的な形にするまでの「つなぎ」です。現時点では、仕組みが整うのは2029年度の見込みです。

年間の減税額の目安

1人あたり年平均約3.6万円
年間減税額のめやす(家計調査から推計)
ひとり暮らし
約2.6万円
2人の世帯
約5.0万円
4人の世帯
約6.2万円

税率を下げた分が値段に全部反映された場合(転嫁率100%)の額です。反映が一部にとどまれば、その分だけ小さくなります。
総務省「家計調査」2025年。食料の支出から外食とお酒を除き、7/108 を掛けた推計。

参考:世帯別のめやすの計算と、収入の階層ごとの額

税率の引き下げが値段に全部反映されれば、食料品の支払いは約6.5%減ります。半分なら約3.2%です。どこまで反映されるかは、お店や品目で違います。

世帯全部反映された場合半分だった場合
ひとり暮らし約2.6万円約1.3万円
2人の世帯約5.0万円約2.5万円
4人の世帯約6.2万円約3.1万円

総務省「家計調査」2025年から。食料の支出から外食とお酒を除き、7/108 を掛けた推計です。

収入の階層ごとに見ると、金額は収入の高い世帯ほど大きくなります。収入が最も高い1割の世帯は年に約6.3万円、最も低い1割の世帯は約2.5万円です。収入に対する割合で見ると、収入の低い世帯ほど大きくなります。最も低い1割の世帯では年収の約2.0%、最も高い1割の世帯では約0.5%です(家計調査から、値段に全部反映された場合を推計したものです)。

政策2|働く人への支援金

働く人に、負担軽減のための支援金を配る

年1回・1人ずつ・金額は未定

働いており税と社会保険料を納めていて、所得が一定の範囲にある人に対して、市区町村から年1回、1人ずつ判定して支給します。正式には就業者負担軽減支援金。

だれに
次の3つの条件をすべて満たす人
  • 働いて得た所得が「所得下限額」を超える
  • 全体の所得が「所得上限額」以下
  • 税と社会保険料の負担から年金の収入を引いた額が「純負担基準額」を超える
いくら
法律の成立後に政令で決まります。
前年度の所得と、子どもの数によって変動する想定です。
いつ
年に1回、初回給付は2027年秋の予定です
支援金の形(イメージ)
所得下限額所得上限額個人所得 →↑ 支援金の額所得下限額所得上限額個人所得 →↑ 支援金の額

大綱が示した考え方。条件と金額は政令で決まります

参考:現時点での対象外、受け取り方法、2029年度からの支援金制度について
対象にならない人
  • 働いていない人
  • 年金が主な収入の人も、対象になりにくい
金額の決まり
  • 前年の所得と、16歳未満の子の数で変わる(2029年度からは19歳未満)
  • 当分の間、社会保険料の額に応じた加算あり
  • 条件と金額は政府が定期的に検証し、必要なら改定
どうやって
  • 1月1日に住んでいた市区町村に請求。認定から2か月以内に支払い
  • 公金受取口座がある人は、請求しなくても認定される(辞退も可)
  • 同じ市区町村に住み続ければ、翌年からの請求は不要
所得下限額の案
  • 国民会議の中間とりまとめは、給与収入で約53万円超・74万円超・約106万円超の3案
  • 条件の詳細は、法案成立後に政令で決定予定
2029年度から
  • 本格的な形に。所得の高い配偶者がいる人は対象外等
  • 2029年4月は、税率が戻る月に合わせて半年分を先に支給
今後のタイムライン(現時点のイメージ)
①食料品の消費税減税
②働く人への支援金
現在
8%軽減税率
なし
2027.4
1%2年間限定で引き下げ
先に始める形総額は1%分を超えないよう考慮
2029.4
8%元の税率に戻る
「恒久施策」として継続議論
2030.3

この法案の要綱・原文を読む

出典:内閣官房「第222回国会 提出法案」法律案・要綱・概要/内閣官房 基本方針・大綱/国税庁「飲食料品に係る2年間の消費税率引下げに関するQ&A」/社会保障国民会議 中間とりまとめ/国と地方の協議の場 資料 ほか

出典:総務省「家計調査 家計収支編」2025年/国会会議録/国税庁 Q&A ほか

主な論点

主に4つの論点について議論されています

論点1

支援対象の事業者と範囲をどうするか

推進派が挙げる点
  • 中小事業者には納税の特例を設ける
  • 農家や漁業者には給付で手取りの減りを補う
  • レジ改修には国が補助を出すなど
慎重派が挙げる点
  • 消費税を納めていない農家(免税事業者)は仕入れの税の還付を受けられず、給付を受けても手取りが減る可能性
  • 外食の業界団体の一部は、店内と持ち帰りの差に反対
  • 中小のお店はレジ改修の負担が大きい
聴きたいこと(例)
  • あなたの仕事に、すでに出ている影響や、起きそうな影響はありますか
  • 負担がかかる場合、どの様な補助が用意されるべきだと考えますか
論点2

支援金の条件と金額をどうするか

推進派が挙げる点
  • 所得に応じて柔軟に金額を変えられる
  • 公金受取口座があればPush型で届けられる可能性
  • 消費税減税1%分の支援金で実質税率0%を実現など
慎重派が挙げる点
  • だれがいくら受け取れるかが法案に明記されていない
  • 例えば何らかの理由で働いていない人は対象外で、支援を必要とする人に届かないおそれ
聴きたいこと(例)
  • 同じ財源なら、だれにどのように届けるのがよいですか
  • 口座や引っ越しなど、受け取り方で困りそうなことはありますか
論点3

年約5兆円の財源をどうするか

推進派が挙げる点
  • 赤字国債に頼らず、補助金の見直しや税以外の収入で確保
  • 減収は2年限り
慎重派が挙げる点
  • 財源が具体化されないと金利が上がるおそれ(市場関係者の意見)
  • 2029年度からの支援金には毎年入るお金が要る、という見方
聴きたいこと(例)
  • 財源について、国会で確かめてほしいことは何ですか
論点4

値段に反映されるか、2年後8%へ戻せるか

推進派が挙げる点
  • 下げた分がそのまま値段に反映されるはずである
  • 終わりの日は条文で定められ、延長には再度法律の改正の議論が必要
慎重派が挙げる点
  • 反映の度合いは店と品目で違う(ドイツ2020年は約7割)
  • 2年後に税率を戻せるか疑問視する、債券市場の声
聴きたいこと(例)
  • 減税分、そのまま価格に反映されると思いますか
  • 2029年4月に8%へ戻ることを、どう受け止めますか

出典:スウェーデン政府 発表/スペイン銀行/Fuest ほか/Benedek ほか/ドイツ連邦統計局、ドイツ 2025年税制改正法/内閣官房 法律案・大綱、予備費の使用/社会保障国民会議 第5回・第7回・第8回実務者会議 議事要旨、聞き取りの結果の概要/首相官邸 記者会見/デジタル庁/日本食糧新聞/時事通信、共同通信、日本経済新聞 ほか

出典:内閣官房 大綱 本文 p.2〜6、予備費の使用/社会保障国民会議 第7回・第8回実務者会議 議事要旨、実務者会議 資料/国税庁 Q&A/中小企業庁「デジタル化・AI導入補助金」/日本食糧新聞/農林水産省「農業経営統計調査」令和6年/共同通信 ほか

事業者の方へ

事業者の方への影響

農家・漁業者

受け取る税は減り、払う税はそのままなので、手取りが減る恐れがある

商品を売る時に受け取る税8%→1%
肥料・燃料を買う時に払う税10%→10%
主な影響

消費税を納めていない農家(免税事業者)や、簡易課税で納めている農家は、手取りが売上の約5〜7%分減るおそれがあります(試算)

法案と政府の対応

給付を用意する。税抜き売上高の5.4%を給付する方向との報道もある(公式には未定)

外食

同じ商品でも、店内と持ち帰りで消費税が変わってしまう

税抜き500円の弁当
持ち帰り(1%)505円
店内で食べる(10%)550円
主な影響

店内で食べると10%、持ち帰ると1%になり、同じ商品でも税率が分かれます。一部の外食業界団体は、差を付けることに反対しています

法案と政府の対応

値札の切り替えに2か月の猶予。レジ改修の補助と、中小事業者の納税の特例

お店(食品の小売と製造)

レジと値札の切り替えに、数百〜数千万円規模のコストがかかる

レジと値札の切り替え
  1. 2027年4月8% → 1% に下げる
  2. 2029年4月1% → 8% に戻す
主な影響

2年で2回、レジと値札の切り替えが必要になります。費用は、国民会議の聞き取りで1社あたり数百万〜数千万円という声があります

法案と政府の対応

中小のレジ改修に国の補助(上限350万円)。値札の切り替えに2か月の猶予。中小事業者の納税の特例

参考:農家の手取りが減る理由と、給付で埋まるか

農家の手取りが減る理由

売上が1,000万円以下の農家の多くは、消費税を国に納めない「免税事業者」です。売るときに受け取った8%の税は手元に残り、肥料や燃料などの仕入れで払った10%の税を埋め合わせてきました。

税率が1%になると、受け取る税は減りますが、仕入れで払う税は10%のままです。埋め合わせが効かなくなった分だけ、手取りが減ります。簡易課税の農家も同じです。仕入れの税が戻る本則課税の農家(主に大規模な農家や法人)では起きません。

手取りが減るのは、税率が下がった分だけ農家の売値も下がった場合です。売値が変わらなければ、手取りは減りません。

税抜き100円の野菜を売る場合
いま(8%)売値 108円仕入れ 66円手元 42円
1%になると売値 101円仕入れ 66円手元 35円
手元が 7円 減る(税抜き売上の7%)
066円108円

仕入れの66円(60円+税6円)は、税率が下がっても変わりません。斜線は減る分です。

「売上の5.4%」の給付で、減りは埋まるか

政府は農家に、税抜き売上高の5.4%を給付する方向で調整しているとの報道もあります(公式には未定)。

簡易課税の農家の減りは、ほぼ埋まります。受け取った税を全額手元に残してきた免税の農家では、減りが売上の約7%になり、約1.6%分が残ります(試算)。

税抜き売上100円あたりの、手取りの減りと給付(試算)
免税事業者
手取りの減り7円
給付5.4円
残る減り 1.6円
簡易課税
手取りの減り5.4円
給付5.4円
差は 0円。給付で埋まる
05.4円7円

税率が下がった分だけ売値が下がった場合の試算。給付は税抜き売上高の5.4%との報道をもとにした試算(公式には未定)

参考:農家・外食・お店への影響と、政府の対応
農家・漁業者
  • 売るときの税は1%に下がるが、肥料や燃料を買うときの税は10%のまま
  • 消費税を納めていない農家(免税事業者)や簡易課税の農家は、この差の分だけ手取りが減るおそれ
  • 農業従事者の多くが消費税を納めていない免税事業者と予想される
外食
  • 店内で食べると10%、持ち帰ると1%。差は2ポイントから9ポイントに広がる
  • 外食団体の多くが、消費税減税に反対の立場
お店
  • レジと値札を、下げるときと戻すときの2回切り替える
  • 中小のお店のレジ改修には国の補助(上限350万円)
  • 1社で数百万〜数千万円かかるという企業の声も(国民会議での聞き取りより)
政府の対応
  • レジ改修の支援や支援金の準備に、予備費約1,119億円
  • 中小事業者の納税の特例、農家や漁業者への給付、値札の切り替えに2か月の猶予
  • 農家に税抜き売上高の5.4%を給付する方向との報道も(公式には未定)
チームみらいの立場

チームみらいとしては、現状反対です

  1. 農家や漁業者の手取りが減る可能性がある

    売るときの税は1%に下がる一方、肥料や燃料を買うときの税は10%のままです。消費税を納めていない農家(免税事業者)や簡易課税の農家は、手取りが売上の約5〜7%分減るおそれがあり、給付で埋まらない分が残る可能性があります。

  2. 減税分が価格に反映されないおそれがある

    減税は店頭価格に「良くて7割」しか反映されない見立てがあります。
    同じ財源を使っても、所得連動型給付の場合は多くが国民に届く一方、消費税減税だと一定価格上昇に吸収されてしまうことになります。

  3. 財源と、2年後の出口が見えていない

    2年限定で下げて戻す減税は、レジ改修や事業者負担のコストが往復でかかってしまいます。

チームみらいは消費税減税ではなく、所得連動型給付を提案しています(2026.6)

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