消費税減税に代わる物価高対策 | チームみらい案 ver.2

物価高にいますぐ対応するために

中低所得・子育て世帯に、厚く届ける緊急物価高対策

政府が検討を進める消費税減税に代わり、チームみらいが提案する緊急物価高対策を紹介するページです。
いただいたAIインタビューやSNSでの声を踏まえ、チームみらい案を更新しました。

皆さまの声を受けて改善したこと(ver.2)

  • 政策案として、子育て世帯への支援を追加しました。子育て世帯への加算については、当初、実施までに時間がかかってしまうことから具体案には盛り込まず、検討項目に留めていましたが、皆様の声を受けて改めて検討した結果、既存の児童手当の仕組みを活用することで時期を後ろ倒しにせずに実装できる可能性が高いと判断し、子ども1人あたり年約2.4万円の加算を盛り込みました。
  • このページについて、前提や背景の説明を追加しました。「文脈や背景が伝わりにくい」という声を受け、対策の背景や重視されるポイントについての説明を盛り込んだ構成にしました。

いま必要なこと

足元の物価高に対応するため、
実行可能な対策をいち早く。

物価高はこの数年で急激に進行しています。イラン情勢に端を発した原油高も重なり、生活費全体は2020年から1割以上の上昇。いまも高止まりが続いています。

暮らしにかかる物価の変化(2010年=100)
総合消費者物価指数(2010年=100に基準化、総務省「消費者物価指数」年平均より作成)。2010年代を通じてほぼ横ばいだった物価が、2021年以降わずか数年で急上昇し、足元も高止まりが続いています。

現在、政治の場では、2、3年後を目処に中低所得者の支援と就労促進を目的とした経済的支援(「給付付き税額控除」)を導入することも議論されています。
しかし、物価高はいま起きています。だから、すぐ届けられる「つなぎ」を急ぎます。

緊急物価高対策と給付付き税額控除 いま 1年 2年 3年 つなぎ施策 緊急物価高対策 数ヶ月で実装 目の前の物価高に対応 恒久施策 給付付き税額控除 検討・準備(実装まで2〜3年) 効果を発揮
緊急物価高対策で足元を支えている間に、中低所得者への経済的支援である「給付付き税額控除」の検討・準備を進め、2〜3年後に本格的な効果へと引き継ぎます。(図はイメージ)

緊急物価高対策として満たすべき条件は以下の3つ。

1スピーディーに実現できる大きな法改正や新システムを待たず、数ヶ月で届く。
2影響が大きい人に、しっかり届く物価高の影響をより大きく受けている世帯に支援が行き渡る。
3仕組みを将来にも活かせるつくった仕組みを、将来の給付付き税額控除にそのまま使える。
給付付き税額控除とは
中低所得者の支援と就労促進を目的として行われる経済的支援です。「税金の割引(控除)」と「お金を受け取る(給付)」を組み合わせて行います。通常の減税では、もともと税金をあまり払っていない人は割引の効果が小さくなります。そこで、税金から引ききれなかった分は給付として受け取れるようにし、所得が低い人にも支援が届くようにする考え方です。

政府で検討されていること

いま、消費税減税案
議論されています。

足元の物価高への対応として、政府のあいだで食料品の消費税減税が有力なつなぎ施策として検討されています。食料品の税率を、2年間に限り8%から0%もしくは1%に引き下げる案です。食料品消費税の引下げには、「全消費者に確実に届く」「制度として分かりやすい」という長所があります。

しかし消費税減税は、弱点が多い施策です。

食料品消費税の引き下げは、①逆進性 / ②非効率性 / ③事業者負担の3つの弱点を抱えています。

1逆進性 ― 中低所得者層に支援が届きにくい食料品減税は所得に関わらず一律に効くため、高所得層にむしろ多く恩恵が及びます。小売価格に反映されない分も加味すると、中低所得層に届くのは財源の30~35%程度にとどまり、限られた財源が広く薄く分散してしまいます。
2非効率性 ― 予算の5〜7割しか国民に届かない減税しても、小売価格がその分下がるとは限りません。価格は市場の需要と供給や流通段階・業者間の利益配分等で決まるため、小売の段階では減税の効果は減少します。値下げ効果を減税分と比較したとき、減税に賛成の識者でも「良くて7割」との見立て(※)で、それを下回ることもあります。5兆円減税しても国民に渡るのは多く見て約3.5兆円どまりで、財源の3〜5割が手元に届かない可能性があります。社会保障国民会議 第8回実務者会議 議事要旨
3事業者負担 ― 企業や農家への負担が重い負担となるのはレジの改修だけではありません。農業・水産業など一次産業では各種控除の扱いが変わり、資金繰りや事務負担が急増する企業も多いです。また、外食では消費税が10%かかるが、食料品を買って家で食べる場合は0%、となれば外食産業の需要は低下し、業界で働く方々の負担は増加します。

また、消費税減税は2年間限定が予定されており、8%に戻す際に同様の負担がかかる点や、一度下げた税は戻せなくなる(恒久化する)リスクも指摘されています。

わたしたちの提案

チームみらいは
所得連動給付」を提案します。

政府が検討している消費減税案への対案として、所得に応じた給付を提案します。

いま検討されている案

政府検討案

食料品消費税減税

食料品の消費税率を、2年間に限り8%から0%もしくは1%にする案。政府が「給付付き税額控除」までのつなぎ措置として検討しています。

チームみらい提案

所得連動型給付

年収が基準値以下の世帯へ、所得に応じてなめらかに給付。あわせて、子ども1人あたり年約2.4万円を加算します。

比較 1

物価高の影響が大きい人にしっかり届くのは?

同じ財源(約4.6兆円)でも、減税はシステム改修・価格転嫁のロスに加え、高中所得者にも一律に効くため、中低所得者に届くのは1.9兆円どまり。給付では、高中所得者分を除いても3.7兆円が中低所得者に届きます。

食料品消費税減税(0〜1%)
4.6 ▲0.3 ▲1.3 ▲1.1 1.9 財源/予算 間接コスト 転嫁率 (▲30%) 高中所得者 受益 中低所得者 受益
みらい案(所得連動型給付)
4.6 ▲0.3 ▲0.6 3.7 財源/予算 間接コスト 高中所得者 受益 中低所得者 受益

投入した財源から、システム改修などの間接コストや価格転嫁のロス、さらに高中所得者への分を差し引いた「中低所得者に届く額」。減税案は届く割合が大きく下がります。
※ 財源4.6兆円ベース(共通)・価格転嫁率70%=▲30%前提・年収351万円(年収中央値)以上を高中所得者として推計したイメージ図
※「令和5年賃金構造基本統計調査 (厚生労働省)」および「令和5年分民間給与実態統計調査 (国税庁)」をもとに算出

給付案の方が物価高の影響を受けやすい中低所得者層に効率的に届けられます。

比較 2

今回つくる仕組みが将来も活かせるのは?

消費減税は2年限定で、消費税を下げるときや戻すときの資金や手間は全てコストです。一方で、所得連動型給付でつくる仕組みは、将来の給付付き税額控除に向けた資産として活かせます。

食料品消費税減税(0〜1%)

仕組みは将来に残らない(=実質的な増税・再び変更の負担)

8% 0% or 1% (2年限定) 8%に戻す = 実質的な増税・再び変更の負担
みらい案(所得連動型給付)

今回つくる仕組みを、将来の恒久制度の基礎として活かせる

つなぎ施策 所得連動型給付 拡張 恒久施策 給付付き税額控除

また消費税は社会保障を支える安定した財源です。景気が弱い局面では、いったん下げた税率を元に戻しにくく、財源が目減りしたままになりがちです。その結果、本来進めたい社会保険料の引き下げに充てられる原資まで細ってしまいます。社会保険料の負担を確実に下げていくためにこそ、安定財源である消費税を動かすことは慎重に判断すべき、というのが私たちの考えです。

給付のほうが仕組みを将来に活用できます。

ひと目でわかる比較

観点 政府検討案(減税) みらい提案(給付)
① 影響が大きい人に届くか 低所得層に届きにくい 中低所得者・子育て世帯にピンポイント
② 仕組みを将来に活かせるか 単発で終わる 将来、仕組みを再利用できる

ただし、給付案にも課題があります。対象の決め方、子育て世帯への支援、資産の扱い、実施時期などについては、引き続き検討が必要です。

減税案より、給付案は——

  1. ロスが少なく、効率よく届く。
  2. 仕組みを将来に活用できる。

これらの点から、チームみらいは給付案を提案します。

New今回(ver.2)の変更点

子育て世帯について、
給付設計を見直しました。

今回追加した項目

+約 2.4 万円 / 子1人あたり・年

年収制限(カットオフ)なし

変更の背景

  • 前回発表時点では、消費税減税の現実的な対案となることを最優先し、子育て世帯への給付は実施までに時間がかかってしまう懸念から具体案に盛り込まず、検討項目にとどめていました。
  • 皆さまから頂いた声も踏まえ、今回の物価高対策において子どもの数を考慮に入れたきめ細やかな支援を行う必要性は高い中で、既存の児童手当のスキームを活用すれば、時期を後ろ倒しせずに実装できる可能性が高いと判断し、案をアップデートしました。
  • また、今回の施策は臨時的な対策の位置づけですが、子育て世帯への恒久的な支援策は重要だと考えており、今後も検討・提案してまいります。

政策シミュレーター

どんな世帯に、
どれくらい届く?

物価高対策が手厚く行き届く設計に。減税案とみらい案で、世帯ごとに年間いくら届くかを比べられます。

条件の入力
世帯の条件
① 本人の年収
400万円
05001000万
※本シミュレーターは給与所得のみの方を対象としています
② 配偶者
③ 子の人数
4人以上の方
政策の条件
④ 食料品消費税減税案:価格転嫁率?減税分が消費者価格に反映される割合。0〜100%の幅で設定可能。
50%
0%50%100%
⑤ みらい案:カットオフ年収?この年収を超えると給付ゼロ。広げると緩やかに広く配分、狭めると低所得帯に集中。
540万円
440620800万
⑥ 最大給付額(固定)
60,000円/年
シミュレーション結果
本人 400 万円・ 配偶者なし・ 子 0 人の 世帯年間恩恵額
減税案 ¥—
みらい案 ¥—
差額 ¥—
横軸:年収(万円) / 縦軸:年間恩恵額(円)

※財源は、消費税減税の必要予算・税収減試算4.6兆円と同額と仮定した場合

シミュレータの限界・注意
・本シミュレータの数値は「比較概算値」「推計値」であり、確定値ではありません
 →あくまで現時点案に基づく、参考値として取り扱いください
・実際の課税標準・給付額とは一定の差が生じます
・配偶者の所得・扶養控除以外の控除(医療費控除、iDeCo、住宅ローン控除等)は反映していません
・年金収入には給与所得控除ではなく公的年金等控除が適用され、課税標準額の計算が異なるため、表示される金額と実際の給付額に差が生じます
・本シミュレーターは予告なく内容・計算式等に修正/変更を加える可能性がございます

よくある質問

いただいた主なご意見と、
現時点の考え方。

AIインタビューやSNSで多くいただいたご質問・ご意見にお答えします。

なぜ、最初の案には子育て支援が入っていなかったのですか?

当初は、消費税減税の現実的な対案となることを最優先し、子育て世帯への給付は実施までに時間がかかってしまう懸念から具体案に盛り込まず、検討項目にとどめていました。

その後、AIインタビューやSNSで皆様の声をいただき、今回の物価高対策において子どもの数を考慮に入れたきめ細やかな支援を行う必要性は高い中で、既存の児童手当のスキームを活用すれば、時期を後ろ倒しせずに実装できる可能性が高いと判断し、案をアップデートしました。

このため案をアップデートし、「子どもの数に連動する給付」を加えました。これは緊急の物価高対策としての加算であり、スピードを優先するためにも、既存の児童手当と同じく一律で加算(所得制限なし)としています。

なお、今回の施策は臨時的な対策の位置づけですが、子育て世帯への恒久的な支援策は重要だと考えており、今後も検討・提案してまいります。

所得は低いが資産のある高齢世帯などが、優遇されるのでは?

公平な給付を目指す上では資産を加味することが望ましいものの、今回は物価高への緊急対応として、スピードを優先した制度設計にしています。

各種資産・年金所得・通常所得を考慮して対象者と給付額を判定するには、システムの改修や法改正も含めて時間がかかります。緊急対応として盛り込むのは難しいものの、将来的な制度設計では、資産や年金所得の扱いについても検討していきます。

社会保険料を下げるべきでは?

今回発表した所得連動型給付は、中低所得者向けの緊急的な物価高対策としての食料品消費税減税への対案です。

チームみらいが衆議院選挙で訴えてきた
・社会保険料負担の軽減
・高額療養費制度の維持
・障害児福祉の所得制限撤廃
・医療費負担の原則3割負担
などは、引き続き我々の重要な政策です。

引き続き、社会保険料負担の軽減に向けた議論・提案を進めてまいります。

高所得の自分には、恩恵がないのでは?

足元の物価高への緊急的な対策として、同じ財源なら、一律の減税ではなく、その影響を特に強く受ける方に厚く届けたい、という設計にしています。そのため所得が上がるほど給付はなめらかに減り、一定水準を超える方は対象外になります。

一方で、子育て世帯については、年収による制限を設けずに支援が届くよう給付設計を見直しました。所得にかかわらず、お子さまの人数に応じた支援(年2.4万円/子ども1人)を受け取れる形にしています。

これから

これからも皆様の声を聞き、
政策提案を進めます。

今回のアップデートに際しては、AIインタビューやSNSで皆様からいただく声を参考に検討を深め、よりよい案にすることができたと考えております。あらためて、ご意見を下さった皆さま、誠にありがとうございました。

チームみらいは、これからも皆様の声を聞き、政策を改善し提案してまいります。

本案に対するご意見も、下記AIインタビューより、ぜひお寄せいただけますと幸いです。

AIインタビューに回答する>
本ページの数値について
数値はチームみらいの整理に基づく推計を含みます。最終的な制度設計は社会保障国民会議の取りまとめと各党協議に委ねられます。