AIサイバー対策緊急提言

どうする?情報漏洩サイバー攻撃から国民を守るために

漏洩の通知が届いた方へ

安野党首、高山国対委員長が古川俊治国務大臣に緊急提言を手渡す
2026年10月23日、安野党首、高山国対委員長が古川俊治国務大臣に緊急提言を手渡しました。
今何が起きている?

過去最悪のペースで情報漏洩が続く

情報漏洩の件数

漏洩件数はすでに昨年を上回る

485件

サイバー攻撃による情報漏洩の件数(2026.10.13時点)

参考:MM総研(2026年10月14日)国内サイバー攻撃による情報漏えい動向調査

276件2023年377件2024年432件2025年485件2026年10月13日まで

参考:MM総研(2026年10月14日)国内サイバー攻撃による情報漏えい動向調査

大規模な漏洩大規模な情報漏洩が相次ぐ

100万件以上の漏洩

10件

2025年は1年間で6件

1,000万件以上の漏洩

3件

2025年までの14年間で3件

100万件以上の漏洩は2025年の回数をすでに上回り、1,000万件以上の漏洩は過去14年間の合計件数に達しています。

※上場企業とその子会社の件数(2026年10月5日時点)。
参考:東京商工リサーチ(2026年10月7日)

見えない被害公表されているものは、氷山の一角

公表された漏洩の裏側にはそれ以上の隠れ漏洩があります。警察庁の調査では、届出状況を集計した企業・団体309件のうち、警察に届け出たのは19.7%、「届け出なかった」と答えたのは56.3%でした。

参考:警察庁「不正アクセス行為対策等の実態調査」2025年度版

暮らしを支えるサービスにも影響

状況は今後さらに悪化する可能性

AI時代のサイバー攻撃

攻撃コストの低下AIでサイバー攻撃のコストが激安に

サイバー攻撃にかかるコスト

約4,000円/件

攻撃コストは標的1社あたり数十ドル規模と言われており、AIが攻撃の「参入障壁」を大きく下げる可能性。これまで攻撃者にとって割に合わなかった企業や団体も標的に。

※25.46ドル(1ドル=157円で換算)

出典:Gambit Security

AIの攻撃能力の拡散

高いサイバー攻撃能力を持つAIが誰にでも手に入るように

他人のシステムの弱点を見つけて攻撃する力の高いAIが、誰でもダウンロードできる形で公開されています。悪用を防ぐ「安全装置」を外した版もすぐに出回り、誰もが高度な攻撃に使えてしまうおそれがあります。

参考:Anthropicの検証(2026年9月29日)

チームみらいに寄せられた声

専門家・企業・国民からの声

10月に緊急実施したAIインタビューの声をご紹介します。

攻撃は速くなったのに、守る側の運用は昔のまま
セキュリティ提案の担当者専門家インタビュー
企業に任せず、政治が情報漏洩を前提とした対策や制度設計を迅速に主導すべき。AIは待ってくれない
利用サービスで漏洩が公表された方個人インタビュー
攻撃者の手作業をAIが代替することで、大量、高速、安価にクラッキングできるように
企業のセキュリティ担当専門家インタビュー
必要性は分かっていても予算と人材がなく対策が後回しになるケースが多く、そこがサプライチェーン攻撃の入口になります
セキュリティ提案の担当者専門家インタビュー
AIを使った脆弱性診断や継続的な監視が必須になるが、大企業を除いてこれらのコストを維持するのは難しくなったと感じます
診断・コンサルの専門家専門家インタビュー
攻撃はされるものだという意識の切り替えが必要。特に上に立つ人間が理解していない
企業のセキュリティ担当専門家インタビュー
AIの法整備を一刻も早く進めて欲しいと思った。犯罪を犯すハードルが下がりすぎている
漏洩に不安を感じている方個人インタビュー
それくらい〔法律でルールを設けて定期的に監査〕しないと会社の上層部はセキュリティ対策に予算を割かない
免許証の画像が漏れた方個人インタビュー
サイバーセキュリティについては組織のトップに近いほど反応が鈍いのが残念ながら現状。そこをなんとか突破していただきたい
証券口座に不正ログインされた方個人インタビュー
情報抜かれたでー、のあと、こっちは何すればええの?という感じ
漏洩の通知を受けた方個人インタビュー
免許証情報も含めて流出した。直近、1日で〔海外〕から電話が24回かかってきた
免許証の情報が漏れた方個人インタビュー
不正利用防止のために登録申請したCIC/JICC/KSCの費用が全額自己負担となった
免許証の画像が漏れた方個人インタビュー
AI によって攻撃性能が上がっている背景は理解しつつ…免許証情報流出による個人のなりすましによる被害が怖いなと思った
登録情報が漏れた方個人インタビュー
信用情報機関などに問い合わせても全員が問い合わせてるから一向に連絡がつかない
免許証が漏れた方個人インタビュー
集まったすべての声を見る
チームみらいの提言ver1.0

政府に求める7つの対応

AIにはAIを

AIからの攻撃には、AIで防御する

1政府AI活用と人材増強で国の防御力を底上げする

国の防御力の底上げAI活用と人材増強で国の防御力を底上げする

防御に活用できるAIを国が確保する

防御にAIを活用できる体制を整備するため、フロンティアAIモデルへのアクセス権確保、オープンウェイトモデルの検証環境と計算資源の国による提供、機密情報を国外に送らず利用できる国産サイバーセキュリティAIモデルの開発支援を、安全性の検証とあわせて一体で進める。

国のサイバーセキュリティ専門人材を増強する

報酬・勤務形態等を見直し、国家サイバー統括室、デジタル庁、IPA、AISI等の公的機関におけるサイバーセキュリティ専門人員を増強する。

2政府攻撃の実態を把握し、得られた教訓を次の防御に生かす

実態把握と改善ができる体制に攻撃の実態を把握し、得られた教訓を次の防御に生かす

AIの攻撃能力を評価し、被害の全体像をつかむ

AISI等によるAIのサイバー攻撃能力の評価と、被害実態の調査を継続的に行い、未報告・未検知を含む被害の全体像と攻撃手法・原因を把握する。

「サイバー版事故調査委員会」を立ち上げる

重大事案について、国が権限を持って原因と再発防止策を調べる「サイバー版事故調査委員会」を創設し、その教訓を対策に反映する。

国の注意喚起を一元化し、企業がAIで自動点検できるように

国の関係機関による注意喚起を一元化する。企業がAIを用いて自動で点検できるように、具体的な対応チェック項目を機械可読な形で継続的に提供する。

3政府大規模サイバー攻撃に国が緊急対応できる枠組みを作る

緊急対応ができる枠組みに大規模サイバー攻撃に国が緊急対応できる枠組みを作る

大規模なサイバー事案を、法的に位置づける

サイバー攻撃による大規模な機能停止については、緊急対処事態等の現行制度の適用関係、事態認定に至らない場合の国の対応を明確化する必要がある。今後は、自律的に動作するAIが攻撃を行う事態も想定されうる。事態の定義の見直しを含めて、必要な対応を検討し、大規模サイバー事案を法体系に明確に位置づける。

重大な事案では、国が事業者に指示できるように

重大事案では、期間と対象を限って、国が事業者に必要な措置の指示、規制の時限的特例、専門人材の派遣等ができる仕組みを創設する。

事業が長期停止する事態に備える

事業の長期停止を想定したBCP(事業継続計画)と実動訓練を、平時から支援する。

4事業者事業者に安全の責任を求め、導入時の審査と追跡を制度化する

事業者の安全責任を制度に事業者に安全の責任を求め、導入時の審査と追跡を制度化する

事業者の責任を段階的に求める

ソフトウェア・クラウド・AIを提供する事業者に対し、安全な設計と脆弱性対応の責任を政府調達の要件とすることから始め、段階的に求める。メモリ安全な言語(メモリ管理の誤りによる脆弱性が構造的に起きにくいプログラミング言語)への移行もその一環として進める。

重要なシステムの要求水準を高める

重要なシステムについて、導入前の審査と、ソフトウェア構成部品・保守委託先・アクセス権限の記録をルール化する。対象を自治体等にも広げながら、国際基準と整合させて要求水準を段階的に引き上げる。

5事業者企業が弱点を見つけ、直し続けることを促す制度設計にする

事業者の継続的なサイバーセキュリティを支援企業が弱点を見つけ、直し続けることを促す制度設計にする

中小企業のセキュリティを支援する

中小企業に対し、無償の脆弱性診断を受けられる機会を設けるとともに、AIによる脆弱性発見・修正に使える「補助トークン」等の支援を提供する。

セキュリティに投資する企業を優遇する

セキュリティに投資する企業を、税制・公共調達等で優遇する。

AIによる継続的な検証・修正を標準化する

AIによる継続的な検証・修正を標準的な脆弱性対策とし、対象と猶予期間を定めて多要素認証・脆弱性検査を義務化する。

セキュリティは、取締役の責任だと明確にする

サイバーセキュリティが取締役の責任であることを明確にし、対策を怠った場合には株主代表訴訟等で責任が問われ得ることを周知する。あわせて、証券取引所と連携して、上場企業にCISO(最高情報セキュリティ責任者)等の設置を努力義務として求める。

重過失による重大な漏洩を課徴金の対象に

重過失等により安全管理措置義務に違反し、漏洩が生じた場合は、個人情報保護法の課徴金の対象に加える。

善意の脆弱性調査を、罰しない

善意の脆弱性調査を処罰しない制度を設けるとともに、脆弱性開示・バグバウンティの仕組みを整える。

6事業者個人情報を必要以上に持たず、漏洩時の被害を減らす

個人情報を持ちすぎない仕組み個人情報を必要以上に持たず、漏洩時の被害を減らす

マイナンバーカードを本人確認の標準に

マイナンバーカードの公的個人認証(JPKI)を本人確認の標準とし、法令上の本人確認義務がないサービスにも広げる。あわせて、年齢・運転資格など必要な事実のみを伝える属性限定開示の実装を推進し、適用範囲を拡張する。カード非保有者の代替手段を確保しつつ、カードの取得を推進する。

必要がない本人確認画像は削除を促す

本人確認書類の保存義務を総点検し、保存の必要がない画像は削除するよう事業者に促す。

プライバシーを強化する技術開発を進める

秘密計算などのプライバシー強化技術(PETs)の研究開発を推進し、 データを暗号化したまま利用できる範囲を広げ、安全性を高める。

7個人漏洩後の相談、二次被害の防止、救済手続きの整備により被害者を支える

漏洩被害者の支援と救済漏洩後の相談、二次被害の防止、救済手続きの整備により被害者を支える

消費者ホットライン188を強化する

消費者ホットライン188を支える相談体制を強化し、AIによる相談窓口を充実させる。

ワンストップ・無償で信用情報を凍結できるように

本人の申告に基づき、全ての信用情報機関にワンストップで登録でき、凍結中は貸手が新規の与信を保留する、無償の信用凍結制度の創設を検討する。

被害者が損害賠償を訴えやすい仕組みに

法定損害賠償制度とオプトアウト型集団訴訟の導入を検討する。

提言書の全文を読む

あなたの声を聴かせてください

提言は皆さまの声でアップデート

本提言はver1.0です。いただいたフィードバックを踏まえて、今後も継続して更新します。

1,562人これまでのAIインタビュー回答者数

AIインタビューに答える

匿名・スマホからでも回答できます

回答者数は、2つのAIインタビュー(被害にあった方や不満に思われている方 1,272人、専門家・事業者 290人)の合計

今からできる対策―企業

企業が今できること

漏洩を防ぐために

  1. IT資産を棚卸しし、脆弱性対応と不正アクセスの兆候の点検を行う
    • 自社サイトやクラウドサービス、VPN、APIなど、インターネットに公開・接続しているシステムを速やかに洗い出し、管理状況を確認する。
    • 利用中システムにおける脆弱性を把握したうえで、緊急性の高い脆弱性には速やかに対処する。
    • 特に外部からアクセス可能な機器やサービスを優先し、不審なアクセス・身に覚えのないアカウント・ソフトウェアの更新漏れがないか点検する。
    • 異常が確認された場合は、速やかに被害の拡大を防ぐ初動対応をとり、そのうえで専門家に相談する。
  2. 認証とアクセス権を強化し、不要なデータを持たない
    • 多要素認証を導入し、情報を見られる人やシステムの公開範囲を必要最小限にする。
    • 保有データも見直し、保有の必要性がない情報は削除する。
    • 必要な情報は暗号化などで保護する。
    • 特にパスワードは、平文や復号可能な形式で保存せず適切なハッシュ処理を行い、万が一漏洩しても二次被害を抑えられるようにする。
  3. 対策は経営者が主導し、委託先も含めて対策を継続する
    • 担当部門任せにせず、経営課題として対応する。
    • 社内体制を整え、取引先・委託先と連携して継続的に点検・改善する。

出典:IPA(情報処理推進機構)の注意喚起(2026年10月9日)を基に要約(IPA 注意喚起(2026年10月9日))

もし漏洩してしまったら

  1. 被害の拡大を止め、原因と影響を調べる
    • 経営者・責任者へ速やかに報告し、対応体制を立ち上げる。
    • 必要に応じて機器の隔離やアクセス遮断を行い、ログなどの証拠を保全しながら漏洩した情報・対象者・原因を調査する。
  2. 関係機関と被害者に知らせ、二次被害を防ぐ
    • 法令上の要件に応じて、個人情報保護委員会等への報告と本人への通知を行う。
    • 被害者が取るべき対応を分かりやすく案内し、利用者自身による対応が必要な場合は具体的なアクションを明示する。
    • また、問い合わせ窓口を設けるとともに、判明した情報を順次伝える。
  3. 安全を確認したのち復旧し、再発を防ぐ
    • 原因となった不備を修正し、安全を確認してサービスを再開する。
    • 技術的対策だけでなく、社内ルール・教育・運用体制も見直す。
    • 対応状況や再発防止策を関係者に報告する。

出典:個人情報保護委員会・IPA「インシデント対応の手引き」を基に要約(個人情報保護委員会「漏えい等の対応」・IPA「中小企業のためのセキュリティインシデント対応の手引き」)

IPAの注意喚起を見る

今からできる対策―個人

個人が今できること

漏洩を防ぐために

  1. パスワードの使い回しをやめる
    パスワードはサービスごとに変え、長く推測されにくいものにする。出典:IPA:不正ログイン対策
  2. 多要素認証・パスキーを設定する
    対応するサービスでは、パスキーや多要素認証を設定する。出典:IPA:多要素認証の推奨・Google:パスキーの説明・設定方法
  3. 使わないアカウントを整理する
    • 使わなくなったサービスはデータや契約を確認して、退会・アカウント削除を検討する。
    • ※退会しても、保管されている情報がすべて直ちに消えるとは限りません。
    出典:LINEヤフー:利用していないアカウントの削除も有効

もし漏洩してしまったら

  1. 被害企業を装ったメールやSMSに注意する
    • 情報が漏れた企業を装うメールに注意する。
    • メール内のリンクを安易に開かない。
    出典:警察庁:情報流出に注意(2026年10月・PDF)
  2. 流出したパスワードは変更し、使い回しはしない
    • 流出したパスワードは速やかに変更する。
    • 同じパスワードを使っている場合は、異なるものに変更する。
  3. 本人確認書類の情報が漏れた場合は、信用情報機関への申告を検討する
    • 運転免許証などの情報・画像が流出した場合は、必要に応じて信用情報機関の「本人申告」を検討する。
    • ※審査時に注意を促す制度で、契約や借入れを必ず止める「信用凍結」ではありません。
    出典:CIC:本人確認書類の画像流出・JICC:画像等の情報流出・全国銀行個人信用情報センター:本人申告FAQ
  4. カード会社に連絡し、利用停止・再発行する
    • クレジットカード情報が流出したおそれがある場合は、カード会社の公式窓口に速やかに連絡する。
    • 案内に従って、利用停止・番号変更を伴う再発行を行う。
    • 利用明細に、不正な使用がないか確認する。
    出典:JCB:情報流出時の再発行・手続き

参考:デジタル庁「古川大臣記者会見」(2026年10月6日)

困ったときの相談先

商品やサービスのトラブルなどでお困りの方へ

専門の相談員が情報提供や助言等を行っています。被害にあう前でも相談できます。(相談無料・通話料有料)

消費者ホットライン188

公式サイトを見る

詐欺・なりすまし・不正利用が心配な方へ

警察に相談できます(平日8:30〜17:15、都道府県で異なります)。

警察相談専用電話#9110

公式サイトを見る

不正アクセスの被害にあった企業・団体の方へ

不正アクセス事案に関する相談を受け付けています(電話は平日9:30〜17:30、12:00〜13:00を除く)。

IPA(企業組織向け)不正アクセス特別相談窓口03-6759-5760

E-mail:incident-support@ipa.go.jp

公式サイトを見る
提言のプロセス

提言を出して終わりではない

提言は皆さまの声をもとにつくられました。一人ひとりの声をしっかり聴いて、政策として磨き、国会を動かしたことを社会に伝える。そしてまた聴きながら、今後も改善を続けます。

聴く

  1. 2026.10

    AIインタビューで1,562人に聴く

    漏洩の被害にあった方と、専門家・事業者

磨く

  1. 2026.10.12

    私案を公開し、意見を集める

    安野貴博のnoteで7つの提言私案を公開

動かす

  1. 2026.10.23

    古川俊治国務大臣に緊急提言

    早急な検討と実施を求めました

伝える

  1. 2026.10.23

    本webサイトを公開

    提言内容をできるだけわかりやすく公開

    いまここ

また聴く

  1. 今後

    AIインタビュー第2弾

    提言に対するコメントやさらなるご意見を募集

磨く

  1. 今後

    提言のアップデート

    声を受けて、さらに提言をアップデートします。

聴く・磨く・動かす・伝えるとは?:チームみらいのデジタル民主主義

さまざまな立場の人の声を広く・深く・速く聴きながら実現する、AI時代の民主主義です。

1聴く2磨く3動かす4伝える全体ループを
回す
チームみらいのデジタル民主主義サイクル声を聴き、その声で案を磨き、国会と政府を動かし、結果を伝える。伝えた先から、また新しい声が届きます。
  1. 1聴くできるだけ多くの人の声を集める
  2. 2磨く集まった声をもとに政策を磨く
  3. 3動かす国会と政府を動かす
  4. 4伝える結果やプロセスを伝え、次の聴くにつなげる
  5. 全体ループを回す聴くから伝えるまでを一周させる